僕は、学生時代の卒業式に、何一つのいい思い出はないんですけど、ただ、たいていの人は、楽しいことがそれなりにあって、良い思い出がある人ほど感極まって、なんか泣き崩れたりするじゃないですか。
そうして、卒業をしたけれども、すぐさま入学式があって、そうして新しい生活が始まって、きっと、あんなに泣き崩れたりしたことなんて、すっかり忘れてしまうと思うんですけれども。
僕は、これまでおそらく20回以上は転職を繰り返してきたんですけれども、20代のときに入社した会社には、12年くらい勤めていて、その会社だけは、僕が辞めるということで、送別会なんかを開いてくれて、経営者以外の人が全員集まり、わりと高級な料理屋で、さらにはプレゼントなんてもらえて、そのときだけは感極まって、泣きそうになったのを何とか我慢をしていました。まあ、自分のために送別会なんて開いてくれたのは、結局のところ、その会社だけですけれどもね。
僕の父親なんてのは、高校を卒業して、すぐさま働いて同じ会社に40年近く勤めて、働いているときには、「あんな会社を辞めてやりたい」と愚痴りながらも務めてくれて、結局、ずっと平社員で何一つ出世することもなく、60歳手前の58歳くらいで退職金上乗せすると言われリストラされて、それはそれで「クビにしやがって」と、文句を言いながらも、その先に、やることが何もなくて、しばらく、鬱っぽくなっていたのをなんだか思い出しました。
会社を定年退職したとしても、その先の人生は、ずっと続いていくと思うんですね。
そう考えると、人生というのは、終わりがあるようで、終わりがないようにも見えるようなきがするんです。
少し暗い話になるんですが、
「じゃあ、人生が終わった時には、すべてが終わりになるか?」
という、あんまり考えたくのない問いがあります。
その答えは、誰も分からないし正解もないのですが、大きく2つの答えがあります。
それは、
「肉体が滅びたら、それで全て終わり」
「肉体が滅びても、魂は残り続ける」
ということだろうかと思います。
例えば、前世があるとかを信じているというのであれば、後者になり、
「前世での原因が、現世での結果」であると信じているとすれば、
「現世の原因が、来世での結果」であろうかとも思います。
何度も言うように、正解というのはないテーマなのですが、少なくとも僕は、死後の世界があると考えたほうが、理不尽で頑張ってもどうしようもない世界を、ちょっとでも正しく生きられるような気がしてはいます。
さて、どうでもいいような前置きが長くなりましたが、ここからが、とてもたいせつな本題です。
以前に来て下さったお客さまで、その方はとても感じやすいのですが、いったんスイッチが入ると、どんなことをしても何をしても、ひたすらイキ続けます。しまいには、何も触れなくとも「また、いっちゃううの」という、言葉だけでもイキ続けてしまいます。
果たして、女性の性欲には終わりがあるのだろうか?
と、ふと考えてしまいました。