これはコロナ渦よりも、ずっと以前の出来事ですが、あくまで僕にとっての衝撃的な事件でした。
ある日、お客さんからメールにて連絡がありました。
件名が「マッサージ希望」で、
「今日の〇〇時に、〇〇町〇丁目までマッサージに来てほしいのですが」
との内容でした。
ここで少し驚いたのが、初めてのメール連絡相手に、果たして住所を教えてくるだろうかということでした。
まあ、それくらい僕のことを信用してくれているのかなって考えていました。
その住所には、時間的にはギリギリだったけれども、間に合いそうだったので、
「その時間は大丈夫です」
といった返信をしましたところ、施術の予約が決まりました。
で、なんとか約束の時間までに、その人の家に着くことができました。
「ピンポン」とチャイムを鳴らすと、マンションのドアが開き、「マッサージ師ですが」と伝えると、20代の若い女性が出てこられて一言、
「マッサージには女性の方が来るのかと思っていました」
ということでした。
「え、そうですか?」
と、そのお客さんと同様に(なんで女性が来ると思ったんだろう)そう僕もびっくりしてしまいました。
「まあいいです。部屋へお入りください」
とその女性は言いながら、(いいんかい)と少し心の中で突っ込みをしていると、部屋の中へと案内してくださいました。
どうも僕が女性向けマッサージと書いていたのを、女性(セラピスト)のマッサージと勘違いをしていたようでした。
(そこ、間違えるかなあ。)
と心の中では密かに思っていました。
まさかと思うけれども、「普通のマッサージ師と勘違いしているのかな」って、遠回りしながら聞いてみると、やっぱり性感の施術師ではなく、普通のマッサージ師と思い違いをしているようでした。
(そこ、間違えるかなあ。)
と、またまた心の中では密かに思ってしまいました。
ただ、僕のブログ記事の内容は、わりと普通のことも書いているときがあるので、もしかしたら、それで勘違いしたのかもしれない、そうとも考えました。
「まあ、普通のマッサージもできますよ」
と伝えると、「せっかくですので、それでお願いします」
という流れになりました。
もしも僕が気づかずに(まあさすがに気づきますが)そのまま性感マッサージをしていたら、セクハラマッサージ師になっていたと思います。
少し余談ですが、
僕が性感マッサージをするときにも、最初の30分に普通のマッサージを行いますが、癒しを求めている方には、いたって普通のマッサージを行いますが、より性的に感じたい場合には、性的に感じるような、ややセクハラまがいのマッサージを行ったりします。
で、今回の場合においても、いっさい性感的な施術は行わずに、いたって普通なマッサージを行いました。
そのときに、いろいろと話をしながらマッサージを行ったのですが、ちょっとだけエロい話となりました。
「今の同棲している彼氏とエッチをしているときに、ちょっと痛いときがあって、嫌になるときがあるんですよ」
「まあ、それはゼンギがなくて十分に濡れていなくて痛いんですかね」
といったようなエロ話ですが、
あと、
「彼氏から、ときどきDVみたいなのもあって」
そんなことを話していて、そこで僕が、
「同棲をしていたら、彼氏がここに帰ってきますか?」
そう聞くと、
「ええ」
と応えました。
「じゃあ、マッサージしているところに彼氏が帰ってきたら、やばいかなあ」
冗談ぽく聞いたら、
「嫉妬するから、やばいかもね」
(いやいやいや、それを早く言わないと)
そうして、彼氏がいつ帰ってくるか分からないということで、ちょっとだけ早めに施術を終えて帰ることにしました。
因みにですが、こういった勘違いされた女性というのは、さすがに、これまでにこの方だけでした。
また少し余談ですが、
ずっと以前に、とある店舗でマッサージをしていたときのことです。
そこは個室のある普通のマッサージ店だったんですが、とある同僚の女性のセラピストが働いていまして、男性のお客さんが入ってきて言ったことが、
「この店は、パンツを脱いでいいんですか」
というお客さんからの質問で、その女性セラピストは、答えに困ったようでして、
「ここは普通のマッサージ店なので、服を着たまま行います」
「あ、そうなんですね、間違いました」
そう言って帰っていかれました。
(普通のマッサージ店を風俗店と間違えるかなあ。)
僕も、その女性セラピストも同じことを考えていたようでした。
またまた少し余談ですが、ちょっと前に、カップルからの性感マッサージ依頼がありまして、彼女には「性感マッサージを受けて」とは言えないようで、
「普通のマッサージから、彼女に性感マッサージってできませんか?
という依頼だったんですが、
「依頼を受けてもいいですが、もしも彼女に性感と伝えていない場合に、性的なマッサージをしてしまいますと、それはセクハラマッサージになりますよ」
と伝えて、さらに、
「多くの女性は、セクハラのマッサージをされると傷つきますよ」
という旨を伝え、
それでも、施術をしてほしいということでしたが、彼女さんのガードは高く、性感的な施術はいっさい行えずに、終始普通のマッサージで終えることになってしまいました。
彼氏さんが、ちょっとがっかりしていたので申し訳ないと思いましたが、仕方がないことだと思います。
まあ中には、
「性感は行わずに、普通のマッサージやオイルマッサージなどの施術はできますか」
というような問い合わせがありますが、
「大丈夫です。できるだけお客さんの要望に応える施術を行います」
そう応えて、依頼を承っています。