YouTubeなどの動画広告を見ていると、どちらかというと怪しい広告が多いのかと思います。まあ最近では、インスタというか、メタ社の広告が本当にやばいなあって思ってしまいますが。
この間、動画広告を見ていたのが、たしか「簡単ほいほい集客テンプレート」とかいう広告でした。そのテンプレートを利用すれば、ほいほいと簡単に次から次へお客さんが集まってくるみたいな広告でした。
その他にも、「あなたも3日でなれる心理カウンセラー講座」などの動画広告がありました。
そういうものを見ていると、
(いやいやいや、いやいやいや、いやいやいや、いやいやいや)
と、ついつい突っ込みを入れたくなります。
お客さんの立場から考えると、「ほいほいテンプレートで来てくれました!」と言われて、果たして、どこの誰が嬉しいのだろうかと。
3日で心理カウンセラーになれた人に、いったい何を相談したいのか、と、そんなことを思ってしまいます。
さらに、「1週間で10キロダイエット食品」というのもありました。
こうなってくると、「毒じゃない?!」と思ってしまいますが、垂れ流すように広告が流れているので、きっと、それなりに売れているのだろうと思います。
まあ個人的にいえば、ダイエットは、とても難しいです。
そもそも、健康的なダイエットというのは、1か月に1キロほどですね。
まだ、「1か月に1キロ痩せるダイエット」と言われば僕はまだ信頼するかもしれないですが、きっとそんな正直な広告は売れないから誰も作らないと思いますが。
この間、仕事の帰りで23時ごろにコンビニへ寄ったのですが、飲み物を買って、それだけを買おうとしていたのに、コンビニスイーツのコーナーを横切ってしまうと、ついついとそこに並べてある商品を見てしまいました。
そこで、葛藤がうまれました。
夜も遅いし、それほど空腹なわけでもない。だから飲み物を買って帰ればいいだけなのに、スイーツコーナーで立ち止まって動けない。無意識的にスイーツ新商品などを眺めている。
帰ろうと思っても、魅力的なスイーツのことで頭がいっぱいになる。
何とか、今回は誘惑を振り切って闘いに勝つことはできたけれども、果たして、次回、コンビニスイーツの強敵に勝つことができるかは、とても不安。そこでまた同じように葛藤がうまれる。
もしも、人が何か変化できるとすれば、それは「日々の葛藤の中から」ではないのかと思うわけです。
仮に、ギャンブル依存症の方がいたとして、その人の心理状態というのは、どういうものかといえば、
「ギャンブルをしたい欲求で頭がいっぱいになる」
ということかと思います。それは、きっと
「夜中にコンビニスイーツを食べたい欲求で頭がいっぱいになる」
ということ、そのものだとも思います。
(まあ依存症のほとんどが無意識的に、そのことで頭がいっぱいになり我慢ができなくなることかと思いますが。)
ずっと以前にカウンセラーを行っていたことがあったんですが、その時、喫煙で悩む方がいたので、その人に行ったアドバイスとしては、
「1週間の内、1日だけタバコを吸わない日を意識的に決める」ということでした。
それでも、ヘビースモーカの人には大変なんですね。
「タバコを吸いたい、でも今日だけは我慢、でもやっぱり吸いたい」という風に、葛藤がうまれるわけです。
カウンセラーでいちばん大切なのは、知識などではなく、まずは、その葛藤の苦しさを分かってあげることから、だと思うわけです。
少し話は変わりまして。
以前に来てくれた性感マッサージに来たお客さんが、
「絶対に女性をイカせる施術者」
という宣伝にひかれてその店へと行かれた方がいました。
僕も、性感マッサージのマーケティングとしては、
「来てくれた女性をすべて満足しイカせますよ」
とでもいえばいいですが、それは明らかな嘘になるので、仮にそれでお客さんが増えることが分かっていても、過大なことは言わないようにしています。
自分ができることがあるとすれば、「いっしょうけん命に施術すること」だけだと思います。
もちろん、施術者が頑張ったからお客さんを満足させられるわけではないですが、自分としてはできる限りのことを行おうかと思っているしだいです。
PS1.因みに喫煙セラピーで1日タバコが我慢できないという相談に対して、「では1日1本減らしてみましょう」という提案をしました。ここで大事なのは、今までとは昨日とは、ちょっとでも違うことを行うこと、でした。というのも、同じ日常の先には、同じ日々しかないとも思います。
PS2.最近、健康診断へ行ったのですが、昨年よりもBMIが0.2ほど減っていました。まあ微差ですが、少しずつ。